これがニーチェだ 永井均
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『これがニーチェだ』が類書の中で群を抜いて良い本なのは、ニーチェの哲学の反社会性と反倫理性を正面から把捉してるからで、著者的にはそれが彼の哲学の素晴らしさなんだけど、僕らは生の悦びのために人を殺す正しさなんぞ認めるわけにいかないので、否定しなきゃいけないし克服しなきゃいけないのだ 2022/04/24 (講談社現代)
ひとりの人間がどの程度まで「信念」にではなく仮説に基づいて生きていけるか、限りない大海原に乗り出して行けるか、これが力の充満を測定する最高の尺度である(一八八四年春、25 515)。(p 112) 最後の章すごいよかった。ニーチェの核は運命愛や永劫回帰にあるのではないか。徹底的な生への肯定。